ANIMATION & COMICS
今夏最も人気のゴキブリ、誕生したのはこの100万再生の学生アニメ
「まずは自分自身と、チームのメンバーたちが楽しく作れること。それから視聴者にお届けしたいんです。」
第八回のビリビリ尋光小宇宙が幕を下ろしました。本届きでも、個性豊かなアニメの傑作が数多く誕生しています。中でも、進行時(ビリビリ:大不正解-)監督による漫才風コメディアニメ短編『少年たちよ、ゴキブリを越えて男になれ!』(以下『少年ゴキ』)が大きな注目を集めました。
そのストーリーは非常にシンプルで軽快です。休暇中に集まった高校生5人のもとに、一羽の飛行能力を持つ巨大ゴキブリが突如侵入。5人は右往左往しながら、ゴキブリと悲壮(?)な死闘を繰り広げます。全滅寸前、思いがけない援軍が天から舞い降りてきて……。
クリエイターたちは想像力と技術力を発揮し、日常のささやかな出来事を大げさに膨らませて、7分間のアニメ短編へと仕上げました。軽快なストーリー、滑らかな作画、そして癖になるアフレコによって、『少年ゴキ』は瞬く間に再生数100万を突破し、すでにファンのイラストレーターたちが自主的に二次創作を始めるほどの人気です。
今回は『少年ゴキ』制作チームにお話を伺い、作品の表も裏も楽しいエピソードを語っていただきました。
インタビュー相手
進行時:監督
畏光:美術
卯行星:原画
01 超人気ゴキ様はいかにして生まれたか
進行時:実は子供の頃、毎日ゴキブリに怯えて半死半生だった経験からなんです……監督は広東出身だと思われがちですが、実は福建出身なんですよ。ただ、うちの地方のゴキブリも広東のと同じくらい立派で、飛ぶとブーンとうなり、飛行機のエンジンみたいに力強いんですよね。
私自身、今でもゴキブリを叩くのは無理です。だって潰すと中身が飛び散るんですよ。潰して包んでトイレに流しても、夜中に下水管から這い上がってくるかもしれない……。本編のゴキブリは、視聴者にはミーム汚染フィルターがかかって見えているわけですが、本当はかわいいんです。皆さん、陸仁たちが見ているのはテカテカ光る巨大なツインテールだということを、常に忘れないでくださいね。
そして最初から、今回の共同制作では漫才風のコメディ短編を作ろうと決めていました。ただし規模は大きくしすぎないこと。こういう小さな出来事から切り込めば、舞台を一つの部屋に限定できて、全体の流れも長くなりすぎず、衝突もあれば平和的解決もある。これ以上ない設定だと思いました。
進行時:プロデューサーさんが「予告編を編集できるよ」と言ってくれたんですが、単に予告編を編集するだけじゃ退屈すぎるんじゃないかと思って。予告編でも面白くて楽しいと思ってもらいたくて、どうせ共同制作はこれ一回きりなんだから、思い切ったことをやろうと。そこで畏光が「旮旯给木(カラゲイムー)ってどう?」と提案してくれて……。
畏光:この予告編は本編の半分の段階で作ったのではなく、全部完成してから制作したので、今思うとちょっと因果関係が逆転している感じです。こういう予告編を作ったのは、一方ではまだ本編を知らない人に興味を持ってもらうため、もう一方では観た人が改めて本編を見るとネタがわかる、いわば「アフターサービス小劇場」みたいな感覚です。
卯行星:監督がひらめいて、私たちもひらめて、にやりと顔を見合わせ、それぞれが描きたいものを手に取って、そして互いに向かっていった(笑)。
進行時:大学1年生の時にアニメ花火でコメディ短編『五つ星料理なんてくらえ!』を作ったんですが(誤解されがちですが、この作品では私は作画監督だけで、監督は点々先生です!)、その時アニメ花火が私たちに円動力粤配スタジオを紹介してくれたんです。彼らの広普がすごく面白くて、自然で気取っていなくて、標準語が完璧でないところも生活感があって……。それ以来ずっと頭に残っていて、広普にはコメディ作品での天然の強みをもっと活かせると思ったので、今回の共同制作でも再びお願いしました。
具体的な要望について言うと、一番多く言ったのはたぶん「もっと自然に」でしたね。日常でおしゃべりしているような感覚で喋ってほしくて、気取った口調があまり好きじゃないんです。広東語を声優さんに自由にアドリブしてもらった部分もあります。席守業の英語はほぼすべて、声優さん自身が「入れましょう」と提案してくれたもので、本当に面白かったです。
収録はセリフを一語一句ずつ進めていき、私は声優さんたちの最初の演技に意見を出し、何度も録り直して調整しました。声優の皆さんは本当に大変で、本当にすごい方々です。最終的な仕上がりにも大満足で、自分で聴きながら笑いが止まらなかったですww
卯行星:すごく日常感がありましたね。目を閉じると学校の食堂でみんなのおしゃべりを盗み聞きしている気分でした。それにゴキブリ退治という日常的なテーマは広普にぴったりすぎて、声優さんたちの演技も予想以上に良かったです。改めて声優の皆さんに感謝します(お辞儀)。
進行時:実は作風というより、「これは面白いと思ったから、こうやった」だけなんです。これが初めてのアニメ監督で、「コメディを作る」と決めていたから、すべてを「楽しくて面白いこと」優先にしました。私の当初の目的はただ「共同制作を楽しくやる」ことだけで、まず自分とチームのメンバーたちが楽しく作れて、それから視聴者にお届けしたいと思っていました。
学校の上映会で観客の笑い声を聞くまで、この作品が本当に面白いのか自分でもわからなかったんです……初監督の短編ですから、脚本から演出まで、自信のないまま無理やり作り続けました。編集の段階ではプロデューサーさんと何十回、何百回も繰り返し見て、ほとんど感覚が麻痺していました。でも結果に満足できたし、みんなが楽しんで見てくれたのが何よりです。
テンポの速いコメディは私の好きな作品スタイルの一つにすぎません。普段はほとんどの時間をイラストを描くことに費やしていて、絵柄もコメディとは縁遠いんです……『少年ゴキ』は、アニメに対する私の理解を表現した浅い試みにすぎません。アニメはみんなに楽しさをもたらせるものだと思っているんです。
進行時:ネタのほとんどはネットのミーム画像やネタ投稿で、入れるタイミングもほぼ勘です!大きく分けると「ここに笑いどころを置きたいから、何を入れようか探そう」と「ここにはもともと笑いどころがなかったけど、これを入れたら面白そう!」の二種類ですね。とにかくインスピレーションの塊みたいな作品ですww。
ただ、関連作品としては、『銀魂』『斉木楠雄のΨ難』『男子高校生の日常』の3作品が、私の中の「コメディアニメとはこういうものだ!」という礎を築いてくれました。最高のアニメたちです……。
卯行星:ネタの多くは、全国のあちこちから集まったメンバーとのやり取りの中でじっくり練り上げられたものです。アニメの背景にはすごく地域色があるので、各メンバーがそれぞれ親しんだ要素をどんどん盛り込みました(科作業紙が福建の特産品だと、監督から聞いて初めて知りました)。それにしても監督と美術様を褒めるべき!初版脚本にあったネタとdnd要素の融合がすごく見事でした!
02 制作チームの絆
進行時:ほとんどはメンバーたちの好きな作品や小物です。EDでちょっと面白いことをやりたくて、みんなの好きなものを後世に残そうと思ったんです(笑)。あと、cspとaeの大クラッシュと大フリーズは本当に迷惑をかけられました。それから一言言わせてください。『天国大魔境』を観てください!
卯行星:みんなが飼っているペット、(マダガスカルゴキブリもです。私には飼えません。一匹逃げられたらビル全体が終わります)普段好きなIP、参考にしたアニメや漫画作品、広東で食べたご飯や広東の友人からもらった差し入れ……などなど。制作期間中、これらが精神的な支えでなければ、今まで持ちこたえられなかったと思います。
進行時:一番大変だったのは中盤の原画だと思います……メンバーはほぼ全員、初めて一本の短編を作る学生で、多くの工程で試行錯誤が必要でした。後期の撮影の一部は、cspの中で昔ながらの手作業で仕上げたものすらあります……。
原画担当が少ないのに原画カットは膨大で、中盤の2ヶ月間は毎日「カットを描く→カットを直す→カットを描く」の繰り返しでした。それでも描ききれず、後輩や原画家の友人たちにあちこちで助けを求めるしかありませんでした。本当に、手伝ってくれたすべての友人たちに感謝しています。みなさんがいなければ、絶対に作れませんでした!
スランプにはあまり遭遇しなかったですね。むしろ制作はわりと順調でした。絵コンテと基本の美術が決まれば、あとは少しずつ作品を埋めていくだけです。この過程は大変でしたが、飛書の表で原画・BG・後期の進捗が少しずつ100%に近づいていくのを見ると、本当に達成感がありました。
畏光:共同制作のアニメは長期間に及ぶプロセスなので、予測不能なことがたくさん起こります。すると、事前の想定とは違うけれど良いシーンが生まれたりします!個人制作との違いは、一人で作るとどうしても「近親交配」になりやすいのに対し、みんなと一緒に作るといろんなことが学べることです。
進行時:前にも言いましたが、作品にはインスピレーションで加えた部分がたくさんあります。印象深いのは、中盤で壮大幅運が馬林暑を殴るシーンで、🗿が地面に落ちるカットです。ご覧の通り、これは選択範囲をドラッグして作ったものです。
実はこのカットはもともと静止画だったんですが、上映前日の最後の日に、山巧(プロデューサー・撮影)と私が後期を猛スピードで進めていた時にこのカットに取りかかりました。山巧が「どんな演出にしたい?」と聞いてきたので、突然インスピレーションが湧いて、「マウスでテクスチャをドラッグして動かしている画面を録画したら、面白そう」と思ったんです。そこでその場で録画ソフトを使ってcspの中で緑スクリーンを開き、🗿をドラッグしているところを録画して、剪映に放り込んでざっくり加工し、山巧がそれを編集してそのまま通しで流してみたら、本当に面白かったんです……。
卯行星:一人で作品を作るだけでは得られない収穫がたくさんありますね。みんなで一緒にコミュニケーションを取り、協力し合って、一足す一が二より大きくなる実感です。それから、ゴキブリが初登場した時のあの猫の鳴き声を覚えていますか?大量のメンバーが自ら(?)試し、何人かの声優さんと一緒に長い間試して選び抜かれたバージョンなんですよ。うんうん、まさに逸品です。
進行時:実は、先生方がこういう作品を見る機会はあまり多くないみたいで、先生方は一生懸命意見を出そうとしてくれているのが伝わるのですが、どうにも馴染みがないようで……だからこそ、私たちは最初から最後まで先生方のところではわりとスムーズに通していただけました。
先生から最初から最後まで一貫していた唯一の意見は、「c09テストカードの陸仁のズボンの縫い目を直せ」というものでした。でも、3月から6月までの3ヶ月間、私はずっと直さずにいました。実はとても記念的な意味があると思ったからです。ありがとう、劉先生。よくわからなくても、ずっと一生懸命修正意見を出し続けてくれて。ありがとう、陸仁のズボンの縫い目。3ヶ月経っても、劉先生にあなたを覚えていてもらえて。
卯行星:メンバーが自分たちで録った初版の仮アフレコを提出した時、先生がさらっと「みんな、結構声優の才能があるね」とおっしゃったんです。なぜかしら、すごく励みになりました。先生、ありがとうございました。
03 少年たちの未来
進行時:お腹いっぱいです。とてもリッチで、とても幸せです……ご主人様方、ドビーは自由な妖精になる必要なんてありません、ドビーは一生あなたたちのパンツを洗いますから……私の意見としては、大胆に描いて、自由に描いてください。私の胃袋は無限大です。第2話は……みなさん次第です……(絶命)
卯行星:みんなが描きたいと言うなら、当然応援です!二次創作は観客とクリエイターの間の良いコミュニケーションの一つですから!
進行時:今後について言うと、『少年ゴキ』は短編としてすでにその使命を果たしました!正直に言うと、見込んでくれる人が現れなければ、心置きなくアニメを作れる機会は、来年の卒業制作しか残っていません……でも大丈夫!卒業制作でも新しい作品をお届けできるよう頑張りますので、ご期待ください!
卯行星:少年ゴキの主人公たちも、この夏休みが終わったら大学生になりますね……この先はご縁次第ということで!
卯行星:膨大なご支援と、ちっちゃなペットへのご寛容に感謝します(?)新しい作品も頑張ります!!
進行時:みなさん、毎日を楽しく過ごしてくださいね!将来のこと不平を言わず、過去のこと後悔せず、今この瞬間を生きて、笑顔でいましょう〜